君と学校で
(あの二人、最近サボりすぎだよね。マジでムカつくんだけど)

(うん、ちゃんと勉強してるのかな?)

(本当、何のために学校きてんだか)

「あなた達もよぉ」

「「すみません………………(バカ橋)」」

ついでに「バカ橋」は風音が言っただけで私は言っていない。

そう、今は高橋先生の授業中。


「先生。なんか先生の話し方が気持ち悪くて吐き気がします。保健室行ってきます」

「伊藤さぁん、いいかげんにしましょうかぁ」

あ、高橋先生怒ってる、ヤバい状況だよ。

「その小さな語尾消していただけます?ヤバい、私ノイローゼになりそう」

風音!なんでそこで追い討ちをかけるの

「風音さぁん。そんな感じだから男の子からモテないんですよぉ」


負けじといいかえす先生。


さすがの風音も傷つくよそれ。


「いいんですー。好きな人できたら本領発揮しますー」



風音……もうやけになってるような…。



「あらぁ?そんな甘い考えでいいのかしらぁ。恋って経験が多いほうが有利なのよぉ~」

「なにが経験多いほうが有利だ!あんたみたいなクソ教師、だれも寄ってこんわ!」

「なんですって!」


あ~ぁ。もう止められないよこの二人。



……………経験多いほうが有利。かぁ~。




恋の経験か、私は一度もしたことないな。

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