君と学校で
「___輩、先輩!」

「うわ!!何?」

「何じゃないですよ先輩、ボーっとしないでくださいよ」

さっきから、私を呼んでいたらしい


樹理ちゃんが困った顔をしている。

はぁ、困った顔もかわいいなぁ


…………経験多いほうが有利かぁ~


「___輩、先輩ってば!」

「そうだよね、やっぱり経験してなきゃいけないよね、うん」

「何の話してんですか。そろそろキレますよ」

「いいなぁ樹理ちゃんは綺麗で」

「話、聞こえてます?てか私は綺麗じゃないです…………アホの先輩」

「彼氏いる?………………………ツンデレ後輩」

「聞こえてるじゃないですか!!」


最近はもうすっかり樹理ちゃんと仲良くなり部活の間もこうやって話すようになった。

向こうはどう思ってるかはしらないけど私はとってもうれしい!

「で、どうなの?彼氏、いるの?」

「今はいませんよ」

「え!前はいたの?」

「はい、2つ上の彼氏が」


まさか………そんな。

大人、大人すぎる、この子。


「皆、恋……してるよね」

「少なくとも、誰かを好きになった事はあるんじゃないでしょうか」

やっぱりそうだよね、皆そうだよね。

今……遅れてるのって

「風音と私だけ」

「なわけないでしょ!」


一人でショックを受けてるとき、風音が後ろにあらわれた。

「風音ー!じゃあ、恋愛遅れてるのって私達だけじゃ………」

「あんただけよ」

「………え」

………今なんて?


「志音と一緒にしてほしくないわ~。うちだって恋の1つや2つしてるっつーの」

うそぉーーーー!!


「え、だって。えぇ!」

「驚きです、先輩」

そう言ってる樹理ちゃんも心から驚いているようだった。

「そこまで驚かれると悲しいんですけど」


風音は悲しそうになく真似をして見せた。

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