君と学校で
俺たちがいまいるのは屋上。

誰もいないし、大声だしても誰にも聞こえないだろう

告白にはうってつけの場所。

………なのに。


なんでこいつはこんなロマンチックな場所をただの相談場所に使ってんだ!

そんな事を考えてついついきつく言ってしまった。


そしたら無視された。


なんかむなしい俺。


そう考えてたらようやく志音さんが口を開いてくれた。


「なんかいつもより不機嫌だね、なんかあった?」

いや、今この場所にいるのがいやなんです。

………なんて言えねー。


「別に。でもここって」

「あ、いいとこでしょ!人に知られたくない相談をしたい時にうってつけの場所だと思わない?」

志音さんは気持ちよさそうに手を広げ空をあおぐ。
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