君と学校で
「ふはははは!俺は50mを6秒台で走る男だぞそんな俺においつけるのかな?ふはははははは!」

「その笑い方やめろ!気持ち悪い!」

廊下を走りながらそんなやりとりを二人はしていた。

「くそ、なんで俺はこんな幼稚な事してんだ」

もちろん海斗の言葉は友哉には届いていない。

友哉は階段を下り一階まで行き職員室前を通る。するとドアから高橋先生が現れた。

「ちょっとぉ!廊下は走っちゃだめぇ!」

その呼び掛けもむなしく凄い速さで友哉は通り過ぎる
その途中でこんな捨て台詞をはいた。

「違いますよバカ橋!これは走ってるんじゃなくてはや歩きです!」

「説得力の欠片もないわよぉその言葉!あとバカ橋っていったわねぇ!」

怒り狂った高橋先生を無視して先へ走る友哉。

後に続いて海斗がくる。

「すみません先生。」

「まぁいいわ、いつものことでしょぉ。」

「それじゃあ……」

「あ、ちょっとまってぇ。廊下は走らないでねぇ」

「お言葉ですが先生…」と海斗は続ける

「これは……ちょっとウキウキしすぎだスキップです」

「あなたはそんなクールな顔して全力でボケるわねぇ!」

「失礼します」

そう言って海斗は全力で走り出す。

「ちょっとぉ!まちなさいよぉ!」

高橋先生が言った頃には廊下にもう誰もいなかった。

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