君と学校で
「ふう、すっきりした」

「いや…お前、人の前ですっきりしたとか言うなよ」

友哉さんが突っ込む。

「まぁいいじゃん。んで、あんたたちこの後どうすんの?もう2時間目始まるけど」

「じゃあそろそろ帰るわ、話す事はもうねぇし」

「そう、ちゃんと反省してんの?」

「反省してるよ」

さっきから話してるのは友哉さんだけ。
海斗さんはやっぱり一言もしゃべらない

もともとそういうキャラなのかな?

クールキャラっていうか、でもなんか違うような気がする、なんかもっと身近な感じがする


私の気のせいかもしれないけど

「ごめんなさい」

もう一度友哉さんに謝られた
私が考え事している間に風音が何か言ったのかな?

「ちゃんと反省したね、うん、それでよし」

風音が満足気な顔をする。

「それでは僕たちは教室に戻らせていただきます。失礼しました」

あれ、友哉さんなんか口調変わってますけど!?

「うん、ばいばい」

風音はニコニコしながら手をふって二人を見送った。

「…...風音。なんかした?」

「ううん何も、なんか友哉の反省の気持ちが少なかったみたいだからちょっとだけおどしただけ」

「それ、何もじゃないよね」

「てへっ」

「いや、てへっじゃないから。」

これが風音の怖いところの一つ、男子も恐れるほどらしい。

「で、どうだった?」

「へ?何が?」

「何が、じゃなくてあの二人、話したんでしょ?」

「あぁ、友哉さんはノリよくて話しやすかったけど、海斗さんはなんか怖いな」

「そっか」

風音が微妙な顔をして首をかしげる。

「どうしたの?」

「いや、実はあの二人すごくもてるんだよ、男子苦手の志音でもさすがにあの二人を怖がることはないと思ったんだけど」

風音はくやしそうな顔をする。

「あの二人にあったら志音の男子苦手も治るかな、って思ったのに」

風音は一つため息をつく。

「今の志音、見た感じ全く変化なしってかんじだな」

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