forever
「大貴君…
もっとして
もっともっと
僕を大貴君で満たして」
おかしい…
もう夜になってきたけど
だんだん
裕貴がおかしくなってきている…
「裕貴どうしたんだよ…
なんか変だぞ?」
「大貴君…聞いてくれる?
いや、聞いてほしいんだ…」
すると裕貴は話しだした
「僕には両親がいない…
事故で亡くなったんだ。」
だからあの時…
悲しい顔してたのか…
「僕だけ助かったんた…
僕昔から両親が嫌いで
いつも喧嘩ばっかしてた
両親が憎くて
消えてしまえばいいって
思ってた」
なぜだろう?
いつも笑顔だった裕貴が
今にも壊れそうだった
「そしたらさ…
本当に消えちゃった…
その日からさ
夢に出てくるんだよ
死んだ両親が僕を恨んでる夢を」
このまま裕貴が
壊れそうだから
思わず裕貴を抱き締めた
「それ以来まともに寝てない…
転校も両親との思い出が
強い場所と
離れたかったから」
すると裕貴は
「でも…大貴君がいた
みんな同じような感じだったけど
大貴君は違った
大貴君の目が強かったから
自分をしっかり持ってる
大貴君に惹かれてた
おかしいと思ったけど
好きなんだ…大貴君」