forever
そして放課後



俺は今、一生懸命ボールを追っている裕貴を眺めている




「絶対これってまずいよな…
やっと本気で好きになれたのが同性って…」









でも好きなんだよな…






「ずいぶん思い詰めているって顔してるね」




「美歌…」


そこに立っていたのは

最近まで付き合っていた
元カノの美歌だった


「意外だな…


私と付き合っていたときは

なーんにも考えてない顔してたのに…」






「うるせーよ」



はっきりいって


今思うとなんでこいつと

付き合っていたんだろって思う…




多分本当に愛してなかったんだろう






「で…誰なの?


何にも興味を示さなかった
あなたをこんなにも夢中にさせる人は」






「さあ…お前には関係ない」




「…そう」




といって美歌は帰っていった







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