初恋~First Love~
「あたしが思うに、上月君って鏡花のこと好きだよね」
いきなり、智明が言った。
「えっ?」
「本当はわかってたんだ。告白しても振られるってことくらい。
それと、鏡花も上月君のこと好きだよね!」
「智明気付いてた?」
「当たり前でしょ!
何年友達やってると思ってるの!
好きあってるのがわかってたから、ちょっといじわるしちゃっただけだよ!
あたしのことは、気にしないで鏡花も自分の気持ち伝えたほうがいいよ!」
「うん、ごめんね智明。
ありがとう」
「どういたしまして、
まぁ、がんばれよ!」
こんな友達がいて良かった。
今日もやっぱりあたしたちはベランダにいる。