空色の天使
美香はにふふふ、と笑った。





グロスを塗った唇がピカピカ光る。









「あたしといっしょに行ったら分かるわ」








私は美香について行くことに決めた。





まだ夕方だし、時間はある。





でも帰って勉強の量が増えるんだけど…








真面目ちゃんらしいことを、



考えるのはやめておこう。








美香がいるおかげで、




私はクラスで目立つグループに入れている。







美香がいなかったら教室の隅で、



勉強していたに違いない。








私は美香に感謝しないといけないんだ。
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