カミツグ!!〜The six elements.〜
「お前の両親が…肉体と魂を移動させる魔法を使ったんだ。肉体を転送するには…魂に負担がかかり過ぎるからな」
「…………そんな…ことが……」
ジュビエールは困惑してる。
当たり前か。
今頃そんな話聞かされて、信じろっつーほーが無理か。
「両親は、魔法は使えなかったはずだ。だが…術式さえ分かれば…可能だ。命を失う覚悟があれば」
「…だから…王と王妃は…肉体も魂も、この王宮に遺れなかった…」
兵士のタウが俺にそう呟いた。
「あぁ。そうだ。肉体も魂も…ジェイビーナを助けるために失ったんだ」
「……ジーナを救うために…お父様とお母様は……っ…!!」
ジュビエールは唇を噛んで、涙を流した。
「あぁ。強く気高い国の中心だ。何よりも、娘を大事にした。その結果が…そのペイルブルーだ。…魂にその間の記憶が焼き付いていた。きっと…お前を待ってんぞ」