カミツグ!!〜The six elements.〜
「あぁ。本当の名は、知らないがな…クククッ…」
「……イーヴル…マナク……っ、クッ!!」
アシュリーはその名前を噛み締めていた。
苦いような、恐いような…そんな憎悪に満ちた顔で。
ケビンは黒い翼をはためかせて、その浅黒く細い腕を俺の目の前に翳した。
「お前を………『神の落胤』を………貰いに来た…ククッ」
「…………神の…落胤…やて…?」
刀儀はケビンに聞き返す。
「ククッ…あぁ。こいつが自然魔法を使えるのは……神の子だからだ。やっと見つけた……神の血を受け継ぐ者。イーヴルマナク様が、こいつを欲しがっている」
「何だと!?それはさせん!!」
「ちょっシュリちゃん!!ダメだよ!!…ギルバーンがイーヴルマナクに奪われたからって……先走っちゃダメ!!」
必死の形相で、アシュリーを掴むライラ。
ギルバーン…?
奪われた…?