カミツグ!!〜The six elements.〜
「オレがこの村を襲ったのは、ケイシ…お前をおびき出すためだ」
「なっ…んだっ…と!?」
荒れ果てた戦場とかしたこの村は、俺一人をおびき出すためだけに潰されたのか…!?
「ひど過ぎますです…そんなこと……」
マリスは涙を浮かべ、瞳を伏せた。
「趣味悪過ぎだしぃ…真っ黒クロスケさん」
ミルハも、いつになく真剣だ。
「ククッ…友情だなぁ……」
ケビンは瞳と同じ色の髪をかきあげ、呆れたように笑う。
「てめぇ…んなことしなくても、普通に俺の目の前に現れればいいじゃねぇかっ!!」
大声で怒鳴った俺を、何も考えてないような瞳でじっと見つめた後、ケビンは一言呟いた。
「……ククッ…つまらないだろ。そんなの」
今までの空気が、ピンと張り詰めた。
ケビンの目は血走り、不気味に口元を歪ませている。