カミツグ!!〜The six elements.〜
「探しましたよ…あなた、人間界の何処へ?」
「は?実家」
「まさか。あなたの実家とやらには何もありませんでしたよ」
「ははっアホだなぁ…」
「は?」
「俺の家、地中に埋まってるらしくて…実は秘密の入口から入らねーとダメなんだよ」
「ち…地中?!」
「あぁ。俺は今まで普通の家だと思ってたんだけど…実はそれ、親父が魔界の奴から自分達を護るために作った土の結界だったらしい。家族にだけ見えるようにしたそーだ」
「つっ土?!」
リョクってばさっきから単語しか言ってねぇし(笑)
「あぁ。自然魔法らしい」
「自然魔法?!まっまさか…」
「とりあえず、ジジィのとこ連れてけ。俺、ここに入るから。でも一応条件あるけどな」
俺はニヤリとリョクに笑いかけた。
リョクは不思議そうに首を傾げたが、俺をジジィの元へ連れて行った。