カミツグ!!〜The six elements.〜

「ケイ…ケイシ……?」

何故だ。
何故、我は………

「俺…以外に何が…いん…だよ…」

何故、我は…ケイを刺してしまったんだ…?

頬には、生温い涙が伝う。
それは、ケイの血も混ざり、まるで我が流す涙が…朱く染まっているようだった。

「グハァッ!!」

ボタボタボタッ

ケイの口から、血が吐かれた。
我が刺した傷口からは、腐った臭いがしてくる。

早く…早く剣を抜かなければ…
どうして手が動かない…?

「俺、おめぇらに…出会って…怪我ばっか…して…んな…」

無理して笑うケイの顔を見上げ、また涙が溢れた。
どうしてお前は…笑っている…?
我が…間違えでも…お前を刺したというのに。



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