カミツグ!!〜The six elements.〜
カーテンから離れようと、俺が後ろを向こうとしたその瞬間、アシュリーの震えた声が聞こえた。
「ち、違う!!我は…ケイにもう一度きちんと謝りたくて…」
…は?謝りたい?
「履き違えてんなよ。俺はお前に謝られる筋合いはねぇ。仲間だから、護った。大事だから、護った。救い出したい奴だから、止めた。それだけのことだ」
「…………………くっ……」
唇を噛み締めるアシュリーの肩に、細くてギラギラした爪の手がポンと置かれた。
「シュリシュリ、ねぇ。もういいんじゃない?色々考えないで、ケーくんみたいに真っ直ぐでさ」
あぁ、ミルハか。
「…わ、分かってる…!!その真っ直ぐさが何よりも…誰かを救うことが出来る強さだということは…!!」
ふるふると首を横に振るアシュリー。