カミツグ!!〜The six elements.〜

「アホ面!!何故笑う!!」

「シュリちゃん、落ち着いて!!」

俺に向かってくるアシュリーを、ライラが必死で止めている。

「ライラが止めているほうは、アシュレイ・カムフィン。アシュリーって呼ばれています」

ライラがアシュリーを止めている間に、リョクが名を教えてくれた。

「二人とも名家の出身です。勿論、私も」

そうだろうな。
名家でもねーと、この校長室で暴れるなんてこった出来ねぇっぽいし。

「ホッホッホ…元気の良い奴らじゃ。自己紹介は終わったようじゃし…未来を託された者達よ、行って参れ」

「「…御意」」

「は?何処に?」

「とりあえず、仕事の内容は後で説明しますから!!では校長、後ほど」

「あぁ、若者よ、頼んだぞー」

リョクに引っ張られつつジジィを見ると、ジジィは柔らかく笑っていた。
まるで全てを本当に託した目だった。
全てを見据えた目だった。




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