カミツグ!!〜The six elements.〜
じぃちゃんの命をも俺が奪うかもしれないなんて…本当は嫌だ。
変わらない自分の無力さに悔しさが溢れ、グッと歯を噛み締めた。
だけど、
「じぃちゃんもろとも、キジィームを倒す。木には火。俺の自然魔法を駆使する。もし化学魔法で火を使うことが出来る奴は、少し手伝って欲しい」
自分の一度決めたことを曲げてしまうのは嫌だ。
俺のこの一言に、皆の顔が沈んだ。
「…………なぁ契嗣、なんでお前は…そこまでして悪に立ち向かうんや?これは、ミモザ家の問題やろ」
「刀儀、理由は簡単だ。俺は、人を助けたいからだ。そのキジィームのせいで…苦しんでいる人がいるなら、俺は救いたい。今回は俺の身内も関係あるしな」
ニカッと俺が笑うと、刀儀は怪訝な顔をした。