カミツグ!!〜The six elements.〜
「あれは…お前のせいじゃない。人の寿命は、決められないんだ。たとえ、神の子孫だとしても」
…だけど、あれが寿命じゃなかった…!!
俺の………せいなんだよ!!
俯き、無意識にクッと歯に力を入れる。
また、思い出してしまった。
助けられなかった…
助けて貰い過ぎた…
小さな俺も、大きな俺も、結局成長してないんだ…
「契、こっちを向きなさい」
お袋の声。
上を向くと、
パチッ
俺の左頬に、お袋の右手が、少し音を立てるくらいに合わさった。
ビンタとかじゃなく、目を覚ませとでも言いたげに、手が頬に合わさった。
「契のせいじゃないわ。誰のせいでもない。そして今は…契、貴方が未来を託される番よ。しっかりなさい。貴方は…私の子なんだから」
お袋は、涙を浮かべてた。
笑いながら、目には涙が溜まってる。
「お袋……」
俺の掠れた声が、部屋に、しんと響いた。