カミツグ!!〜The six elements.〜

しかめっつらでセーちゃんを見つめると、

「す…すごーいっ!!マリスねぇやっ!!かっちょいー♪」

セーちゃんは目を輝かせて嬉しそうに叫んだ。

「そーなんです!!ねぇや、実は恰好良いんです!!」

それを見てちょっと得意げな顔をすると、セーちゃんはもっと嬉しそうな顔をした。

「そんなこわーい怪物さんなら、みーんなの敵だね!!その怪物さんをやっつけに行くマリスねぇやは、勇者さんだ!!」

…少し、救われた。
恐い怪物は、皆の敵だと。
その皆の敵を倒しに行くマルは、勇者だと言う言葉に。

「ありがとーです、セーちゃん」

マルは目頭が熱くなるのを感じながら、セーちゃんの頭をなでなでした。

もっと強くなる為に、マルは…キジィーム様を倒す。

大切な人が敵になるなんて悲しいけど、恐い怪物になったのなら、マルは命懸けで倒す。
決めたことは絶対に曲げない。
マルは…頑固ですから。



END



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