カミツグ!!〜The six elements.〜
バタンッ
豪華で重たそうなドアがゆっくりと閉まった。
俺は、ジジィの部屋、つまり校長室に居る。
校長室に一つだけある机と椅子に腰掛けたジジィは、俺の足元に広がる円のような模様が入っている床に向かって、
「ほれ、椅子、出てこんか」
杖を突き出した。
にゅっ
「うっわぁ!!ま、マジで椅子が…!!」
そして床から、本当に椅子がゆっくりと出てきた。
や、やべぇ…こんなことも出来んのか。
やっぱジジィって…すげぇ奴なんだな。
「坊主、そこに座るのじゃ。リョクは、ワシの隣に控えていてくれ」
「…御意」
俺はジジィに言われた通り、その椅子に座った。