カミツグ!!〜The six elements.〜
「まぁ、まだ何も言えんがな…さっきも言った通り、本当のことは本人にしか知り得んからの」
難しい顔をしたジジィは、気持ちを切り替えるように、少しだけ空を仰いだ。
「…ジジィは、キジィームを……殺すつもりなのか」
突拍子も無く、俺はそう呟いた。
俺は、倒すつもりだ。
『倒す=死』とは限らない。
俺は、やっぱ…出来るならばじぃちゃんを助けたい。
そうなると、キジィームも生かしておかなきゃならない。
だがそれは、俺達にとってリスクでしかない。
だけど、可能性が少しでもあるなら、キジィームが改心する余地があれば…俺は、命まで奪う必要は無いと思う。
やむを得ないことも…あるだろうが。
とにかく今は、そのやむを得なくならないように、出来ることを見つけたいと思ってる。
助ける方法を、考えてる。