カミツグ!!〜The six elements.〜

それがきっと、年相応のジジィの姿なのだろう。

「サンキューな、ジジィ」

「うむ。…さて。お主には少しばかり旅に出て貰おう」

「…え?」

いや、一刻を争うんじゃねぇのか!?
ジジィの精気吸われてんだし…

「こことは時間の流れも重力も…ほぼ違う、ある遠い街に行って欲しいのじゃ」

「は?」

「そこで、自身を鍛えろ。仲間を連れて行っても良い。が、あの五人のうち三人だけじゃ。二人は置いていけ」

…自身を、鍛える?
俺のこの弱さが、その街で変わるってのか?

んで、連れて行けるのがあと三人?
四人で行動するってことか…

「…そこで、俺はキジィームと立ち向かえるほど強くなれるのか」

俺は、ジジィを真っ直ぐに見てそう言った。



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