カミツグ!!〜The six elements.〜
「く…はぁっはぁ…」
玉のような汗をかき、俺は治療を終わらせた。
そいつはスースー寝息立てて寝ている。
よし。
俺でも少しは役に立てたかな。
「じゃあな、これで大丈夫だ」
俺はそいつに別れを告げ、腹の足しになる物を探しに町へと歩いた。
「く……」
ダメだ。ヤベェ。
魔力が…尽きてる。
ザザッ
「?!」
霞む目の前に、何かが現れた。
何かわからねぇ…クソ。敵かもしれねーのに、さっきの不良か、あの俺が助けた男をやった奴かもしれねーのに…
「く…そ…誰…だ…」
ドサッ…
意識が遠退いて行く…
あぁ…死ぬのかもしんねーな。
俺ってば18で死ぬのかよ、おい。
はぁ…超短けぇんだけど…