カミツグ!!〜The six elements.〜
「聞くなよ、ケイ」
「あ?アシュリー」
俺はいつのまにか隣に来ていたアシュリーに、話し掛けられてから気付いた。
「ライラ、新しい技を覚えたらしい。研究の成果だそうだ」
「へぇ…つかお前、この前から俺のこと、ちょくちょく名前で呼んでねぇ?『ケイ』って」
「…いいだろ、別に。アホ面って長いから面倒になっただけだ」
「ふぅん…確かに。でも、お袋みたいだな」
「お前の母はそう呼ぶのか?」
「あぁ。親父は契嗣だけど」
「そうか。お前の名前はあだ名にはしにくいから、短く言うには『ケイ』しか無かった」
「だな。まぁそれでいーよ(笑)じゃ、仕事行くか」