カミツグ!!〜The six elements.〜
「ライラ、お前ここに居ろ」
「ふぇえ…(泣)」
俺は、人目に付きにくい場所にライラを連れて行った。
「お前、もし今の顔でアシュリーに会ったら、もっと仲直りしづらくなんぞ」
「うくっ…」
コクンと頷くライラ。
「泣き止め。泣き止んだら、来い。お前は過去に囚われてるアシュリーを救いたいんだろ?」
「!!………ケイシ、分かるの?」
ライラが驚いた顔で、俺を見上げた。
涙を溜めた瞳を、俺の袖でグシグシ拭いてやりながら、
「分かるのは、過去に何かあったんだってことくれーだ。だが、過去ばかり気にしてちゃ始まらねーぞ。ライラが泣いてる時点で、まだ過去が纏わり付いてる証拠だ」
真剣にそう言った。
「ぷはっ…ごめん、ケイシ…」