チョコミント〔短編〕
ガチャ

「来てくれた。」

ずっと私に向けてほしかった声を聞きながら息を整える。

「どうして…私を呼んだんですか?」

心臓がうるさい。

「いつも君のこと見てたんだ」

先輩が私を…?
何でか聞く前に先輩が口を開く。

「美味しそうなんだよね。お弁当。」

「へっ!?お弁当…ですか?」

間抜けな声が出る。

だって…お弁当ぉ~!?

「君が作ってるんだろ?良かったら俺のも作ってくれない?お腹空くか…「はい!明日から持ってきます!」

考える前に口が動いた。だって、お弁当つくったら毎日先輩と喋れる!
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