空へ
今朝、陽菜がホテルのハンドタオルをちゃっかりと自分のハンドバックに入れているのを思い出した。
陽菜のハンドバックを開けると…あった!
ハンドタオルを取りだし、陽菜の頭にギリギリ巻き付ける。
…そうだ!救急車!
ポケットからケータイを取りだし、画面を見てみる。
…圏外。
俺は叫んだ。
「おい、運転手!救急車、救急車呼んでくれや!」
しかし、返事がない。
「おい、運転手!」
そう言いながら、運転席に行く。
「救急…」
言葉が詰まった。
運転手は陽菜と同じく、頭部からおびただしい程の血を流して、グッタリしていた。
「誰か!圏外じゃない奴、ケータイが圏外じゃない奴!」
誰も応えない。
「理沙、良美!お前らどうやねん!」
理沙がズボンにケータイを入れるのを見ていた俺は、理沙のズボンのポケットに手を突っ込み、ケータイを取った。
…圏外。
「良美!ケータイ!」
良美は、気が動転していたが、俺の言葉で目が覚めたようで、ハンドバックからケータイを差し出した。
…圏外。
ダメだ!救急車が呼べない!
そう思った時、運転台にある無線に目が止まった。
どう使ったらいい無線なのか分からない。
いや、メチャクチャに破壊された運転台で、はたして無線が生きているのだろうか…。
俺は、最後の望みを無線にかけた。
陽菜のハンドバックを開けると…あった!
ハンドタオルを取りだし、陽菜の頭にギリギリ巻き付ける。
…そうだ!救急車!
ポケットからケータイを取りだし、画面を見てみる。
…圏外。
俺は叫んだ。
「おい、運転手!救急車、救急車呼んでくれや!」
しかし、返事がない。
「おい、運転手!」
そう言いながら、運転席に行く。
「救急…」
言葉が詰まった。
運転手は陽菜と同じく、頭部からおびただしい程の血を流して、グッタリしていた。
「誰か!圏外じゃない奴、ケータイが圏外じゃない奴!」
誰も応えない。
「理沙、良美!お前らどうやねん!」
理沙がズボンにケータイを入れるのを見ていた俺は、理沙のズボンのポケットに手を突っ込み、ケータイを取った。
…圏外。
「良美!ケータイ!」
良美は、気が動転していたが、俺の言葉で目が覚めたようで、ハンドバックからケータイを差し出した。
…圏外。
ダメだ!救急車が呼べない!
そう思った時、運転台にある無線に目が止まった。
どう使ったらいい無線なのか分からない。
いや、メチャクチャに破壊された運転台で、はたして無線が生きているのだろうか…。
俺は、最後の望みを無線にかけた。