空へ
「関西弁を教えろだぁ?ハァ?テメェらなぁ、そう言って関西弁を馬鹿にしつつ、一時の笑いのネタとして関西弁を教えて欲しいだの言ってるけどなぁ、テメェらのしゃべってる標準語なんて、日本人なら誰でもしゃべれるんだよ!そんなに標準語が偉いんなら、今ここでこんな事してねぇで、さっさと国語の勉強でもしたらどうだコノヤロー!!」
なんて、マチャマチャ風に言ってみた。
心の中でね。
だって転校早々クラスメートとドンパチしたくないし…。
なので、また今度、関西弁を教えてあげるということにしておいた。
適当に相槌打っていると、1限目のチャイムが鳴る。
まだ誰も席に座って用意をしない。
まぁ、やっぱり頭の悪い俺が編入できるレベルかな…。
1限目は英語だった。
やせメガネの先生が教室に入って、皆やっと授業の用意をする。
「あの〜、教科書見せてもろうてエェですか?」
少し遠慮がちに、隣りの吉倉さんに言った。
「うん、いいよ。机、くっつけようか」
そう言って、吉倉さんは自分の机を、俺の机にピタッと付けた。
そして俺にニコッと笑う。
か、可愛い…。
思わずドキッとした。
鼻が少し高く、少し日本人離れした顔。
それでも、しっかりと整っている。
長く伸びた髪は薄く茶色がかっていた。あ、エクステかも。
うーん…誰かに似てる。
そうだ、幼い時に見たアムロだッ!
いや、モビルなんたらに乗るあの人じゃないよ。
沖縄出身の歌手の。
スタイルも良さそうだし。
うん。
やっぱり可愛いや…。
「あ、転入生が入ったんだね」
英語の先生が言う。
「えーと、仲原君だね。私は英語の中田です。よろしく」
俺は「お願いします」
と、クチパクをして頭をペコッと下げた。
なんて、マチャマチャ風に言ってみた。
心の中でね。
だって転校早々クラスメートとドンパチしたくないし…。
なので、また今度、関西弁を教えてあげるということにしておいた。
適当に相槌打っていると、1限目のチャイムが鳴る。
まだ誰も席に座って用意をしない。
まぁ、やっぱり頭の悪い俺が編入できるレベルかな…。
1限目は英語だった。
やせメガネの先生が教室に入って、皆やっと授業の用意をする。
「あの〜、教科書見せてもろうてエェですか?」
少し遠慮がちに、隣りの吉倉さんに言った。
「うん、いいよ。机、くっつけようか」
そう言って、吉倉さんは自分の机を、俺の机にピタッと付けた。
そして俺にニコッと笑う。
か、可愛い…。
思わずドキッとした。
鼻が少し高く、少し日本人離れした顔。
それでも、しっかりと整っている。
長く伸びた髪は薄く茶色がかっていた。あ、エクステかも。
うーん…誰かに似てる。
そうだ、幼い時に見たアムロだッ!
いや、モビルなんたらに乗るあの人じゃないよ。
沖縄出身の歌手の。
スタイルも良さそうだし。
うん。
やっぱり可愛いや…。
「あ、転入生が入ったんだね」
英語の先生が言う。
「えーと、仲原君だね。私は英語の中田です。よろしく」
俺は「お願いします」
と、クチパクをして頭をペコッと下げた。