空へ
私はこの日、仕事が休みだったので、晴貴の家の家事をしていた。

昼すぎ、晴貴の会社から、電話がかかった。

用件は、訃報だった…。

晴貴の運転していたバスとトラックが、正面衝突。
晴貴は、即死だった…という内容だった。

その後の電話の内容は覚えていない…。
もう私はまともに会話を聞ける状態じゃなかった。

私は大粒の涙を流し、今朝を呪った。

事故になるかもって予想出来たのにッ!!
何であの時私は、出勤しようとする晴貴を止められなかったんだろう…。

なんで、無理にでも止めなかったんだろう…。

晴貴を止めていれば…

晴貴を止めていれば…

そしたら、そしたら、晴貴は死ぬ事なんてなかったのに!!

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