空へ
−次の日−

私がバイトに行くと、珍しくバイトの相方はリッピーではなかった。

「あれ、比嘉君?今日はリッピーじゃないんだ」

比嘉君は、私が面接に来た時にレジに立っていた、やる気のないイケメンボーイ。

「あぁ、山口さん?なんかあの人、バイトは朝だけ入れてくれって、店長に頼んだみたいだよ。だから当分は俺が夜に入るから、よろしく」

はぁ、リッピーと一緒じゃないのか。

…って、あれ?
何で私、残念がってるのよ?
私は美男美女と可愛い子が好きなのよ?

別にリッピーが不細工って訳じゃないけど、リッピーよりも、カッコイイ比嘉君と一緒に仕事する方が嬉しいに決まってるじゃない。



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