空へ
優太郎は、すぐに私の家に駆けつけてくれた。

「私、私…」

大金を持って泣いている私の姿を見て、優太郎はただ事じゃないと思っただろう。

「リッピーッ、どうしたのッ!」

優太郎には、話したくないという気持ちと、側にいてほしいという気持ちが、私の中で渦巻いた。

側にいてほしいから優太郎を呼んだ。

だけど、優太郎に話すと、きっと私の事を嫌いになる…。

「突然、なんとなく優太郎に会いたくなっただけ…」

私は、咄嗟に思い付きの言葉を言った。

「そんな訳ないじゃない!そのお金は何!?」

「あ…」

言い逃れは出来ない…。

そして、優太郎の真剣な目を見ていると、嘘をつくことがどんなけ悪い事なのか、改めて感じた。

私は一息つき、優太郎に全てを語った。

全てを語り終えた私は、優太郎に言った。

「私の事、嫌いになったでしょ?」

優太郎は目に涙を浮かべてる。

優太郎…ごめん。

こんな女でごめん。

優太郎に告白されて、始めは驚いたけど、嬉しかったよ…。

だけど私、汚れてるから…。

汚れきっちゃってるから…。

そんな私と、純粋な優太郎じゃ釣り合わない。

だから、私の事を嫌いになって、早く次の恋を見つけてね…。

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