アナタの隣に
「はあ?彼女の番号知らない?彼氏失格だね」
麻ちゃん毒舌。
「てか、なんでぶりっ子が詩乃の番号知りたいの?」
ぶりっ子。
確かに学校に通ってたときはぶりっ子だった。
でも今は違うもん。
「私、ぶりっ子やめたの!本当の自分でいくもん」
麻ちゃんの目をみて言う。
「なんで詩乃の番号知りたいの?って聞いてんの」
スミマセン。
話がそれました。
「詩乃ちゃんが浮気してるかもしれないって京真がね」
そんなことないよね。
「浮気…?なんでそう思うの?」
「詩乃が楽しそうに男と喋ってるの見た」
麻ちゃんはしばらく考えてから『あっ』って声を出した。
なにか心あたりあるの?
「それ流二さんだと思う」
え?