アナタの隣に
好きな人に彼女ができたこと。
悔しくてその彼女に怪我させてしまったこと。
好きな人に怒られたこと。
顔を見るのが辛くて学校をやめたこと。
私は全て話した。
話している間流二さんは黙って聞いてくれた。
「そっか…。
辛かったね、美由ちゃん」
流二さんは優しく頭を撫でてくれた。
こんな私に優しくしてくれる流二さんは本当に素敵な人。
「私、謝りたい。
許してもらわなくていいけど謝りたいです」
泣きながら言う。
詩乃ちゃんに謝りたい。
怪我させてごめんねって言いたい。
京真に幸せになってねって言いたい。
言いたいよ…。