大嫌いなアイツ

それぞれの想い

あたしは家で思いっきり
泣いた。



目がパンパンに腫れるまで。



「おはよっ…って。
　どうしたの!?」

「奈津子…っ。」

「目ヤバイよ?
　お化けみたい…。」

「龍司と…別れた。」



泣いちゃだめ。



そう思うのに…。



涙が出そうで。



「ちょ、ちょっと
　屋上行こ。」

「うん…。」



奈津子には話さなきゃ。



「何があったの?
　てか別れたって何?」

「龍司を傷つけたの…。」



今まであったことを
話した。



結局泣いたけど。



「ゆうっ…こ。」



奈津子も一緒に泣いて
くれた。



「何で言ってくれ
　なかったのよっ。」

「ごめ、んっ。」

「あたしたち…
　親友でしょ?」

「うんっ。」