大嫌いなアイツ
『また聞いてみる。』

「俺の名前出すなよっ。」

『分かってるわよ。
 じゃぁ、またね。』

「お、おぅ。」



安心した。



もし付き合ってたら…。



確かに亮なら大丈夫
だと思う。



でも…俺が嫌だ。



きっと嫉妬でおかしく
なる。




「はー…。」



俺はずっと考えてた。



聡美と優子と俺のこと。



でもやっぱり優子しか
頭になくて…。



俺の隣は優子じゃなきゃ
だめなわけで。



だけど…。



俺は…逃げた。



逃げる、自分が楽な
道に進む。



…聡美と付き合う。



聡美ならきっとケンカも
しないし何事もなく過ご
せると思う。



俺はつくずく最低な
やつだな…。




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