大嫌いなアイツ
「…家。」

『…待ってろ。』



そう呟いて電話が
切れた。



今…何て?



空耳?



だって…。



"待ってろ"って。



うそ、でしょ?



龍司が…家に来るの?



あたしが呆然としてる中。



インターホンが鳴った。



ママも誰もいない。



あたしだけ。



ガチャ。



「ぇっ…。」



鍵…開いてた?



ドアが急に開いたと
思ったら…。



「きゃっ。」



暖かいものに包まれた。




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