大嫌いなアイツ
でも奈津子ちゃんは
何も話してくれなかった。



「まじで…?」

「おぅ。
 自分で確かめに行け
 って言ってたぞ。」

「…無理だろ。」

「お前が動かなきゃ何も
 始まんねぇだろーが。」

「っ…。」

「当たって砕けろ。」

「…健太。」



そうだよな…。



これで最後の最後だ。



これで無理だったら
きっぱり諦める。



賭け…やってみるか。



「俺、話すわ。」

「おぉ、行って来い。」



いつ話そうか。



できれば早く話したい。



俺は家に帰った。



そしたら…。



♪~♪♪



「ぇ…。」



ありえねぇ。



うそだろ?




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