大嫌いなアイツ
ドアまで行ったら
鍵が…開いてた。



ばか。



閉めとけよ。



優子の部屋に行った。



優子の泣いた顔を
見た瞬間。



俺の理性が飛んだ。



抱き締めた。



ずっと、ずっと俺だけの
胸に閉まっておきたかった。



「何で、泣いた?」



俺はそれが気になって
しょうがなかった。



優子は一瞬顔を歪めた。



でも、話し始めてくれた。



涙のわけを…。




< 145 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop