大嫌いなアイツ
「宮下。帰ろ。」

「うん。じゃぁ…奈津子また明日ね♪」

「仲良くねぇ♪北川。」

「あ?」

「泣かせたら許さないわよ?」

「お、おぅ。」



怖ぇ。



「…。」

「…。」



何話せばいいんだ?



「あのさ…。」

「な、何?」

「過去に…何があった?
 話してくんねぇ?」



頼むっ!!



「…分かった。」

「え。」

「あのね?」



それから宮下の話を黙って聞いてた。



宮下は泣き出した。



抱き締めていいのか分かんなかったけど
無償に抱き締めたくなって抱き締めた。



「そんなことがあったのか…。
 辛いこと聞いてごめん。」

「大丈夫。」




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