大嫌いなアイツ
え…。



「優子っ!!」

「龍司…龍司っ!!」

「テメぇ…。
 優子に手ぇ出しやがってっ。」



龍司…。



あたしの意識はそこで途切れた…。



「ん…。」



手…誰かに握られてる。



「起きたか?」

「りゅう…じ?」



ここは…龍司の家?



「優子。ごめんな?」

「ううん。あ…あの人は?」

「ボッコボコにして
 警察突き出してやった。」

「良かった…。」

「まじでごめん。」

「あたしのほうこそごめん…。」



龍司が来てくれて良かった。



「もうこんな目には合わさねぇから。」

「うん。」



安心したら眠くなってきた…。



「寝てろ。」

「う…ん。」




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