大嫌いなアイツ
それから…5時間。



「…たっ、宮下っ!!」

「ん…。」

「北川の手術終わったぞ。」

「…ほんとですか!?」



あたし…寝ちゃってた。



祈らなきゃだめだったのに…。



「一命は取り留めたそうだ。」

「よか…った。」

「病室行くぞ。」

「はい。」



ごめんね龍司。



あたしがいなければ。



出会ってなかったら。



こんなことには
ならなかたよね?



だから…あたし。



「先生。
 お久しぶりです。」

「こちらこそ。
 コイツは俺の生徒です。」

「こんにちは。」

「こんにちは。
 龍司の母です。」



お母さん…?



「龍司…どうして。」

「すいませんっ。」

「「え?」」




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