大嫌いなアイツ
「名前。
 教えてくんないと。」

「優子…。」

「優子ね。」



龍司…助けて。



「そんなに嫌?」

「…当たり前でしょっ。」

「ふぅん。」



この人は何なの?



ホテルには来たものの。



何もしてこない。



「でもさ、美咲に頼まれたら
 絶対なんだよね?」

「えっ。」

「嫌でもしなきゃ。」



顔が…迫ってくる。



「目。
 閉じてよ。」

「や…だ。」

「目開けたまますんの?」

「したく…ないっ。」



龍司じゃなきゃやだ。



龍司以外なんて…。



考えられない。



「知ってる?
 男ってさ、抵抗されれば
 されるほどそそるってこと。」

「っ…。」

「男はそうゆう生き物なの。」




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