視線の先には
「おっ、加賀かぁ?偉いなぁ。夏休みにまで図書室来て」
関心、関心と呟きながらこっちに向かってくるのは、図書委員の担当の先生。
「なんだぁ~坂もっちゃんかぁ。びっくりさせないでよぉ」
“坂もっちゃん”とは、この先生のあだ名。
「ははは。それより一人で何やってんだ?」
「英語の課題です」
「そうかそうか」
と納得した先生は、
頑張れよ~とか言いいながら右手をあげて図書室から出て行ってしまった。
何しに来たんだ?