視線の先には





「おっ、加賀かぁ?偉いなぁ。夏休みにまで図書室来て」




関心、関心と呟きながらこっちに向かってくるのは、図書委員の担当の先生。





「なんだぁ~坂もっちゃんかぁ。びっくりさせないでよぉ」




“坂もっちゃん”とは、この先生のあだ名。





「ははは。それより一人で何やってんだ?」



「英語の課題です」




「そうかそうか」




と納得した先生は、

頑張れよ~とか言いいながら右手をあげて図書室から出て行ってしまった。






何しに来たんだ?





< 137 / 166 >

この作品をシェア

pagetop