視線の先には





「ならいいけど」



「うん、じゃあまたね。ばいばい」





そう言って手を振りながらくるりと広瀬くんに背を向けた。



そして改札に向かって少し歩き始めた時…






「あのさっ」





後ろから広瀬くんの声が聞こえた。



なんだろう。






「どーしたの?」




さっきの場所に戻りながら聞く。





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