視線の先には

翌日






「行ってきまーすっ」


「あら、制服で。また図書室?」



「うんそうっ」


「ずいぶん嬉しそうね?」




え、そうかな?



広瀬君に会えると思ったら、自分も知らないうちに上機嫌になっていた。





「そんなことないよ。行ってきます」




お母さんに勘ずかれたら、いろんな意味でめんどくさい。





「行ってらっしゃい」





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