視線の先には





「よく見えんだろ…」




顔を真っ赤にして戻ってきた広瀬くん。



多分、私の顔も今、
真っ赤だと思う。





「一目惚れだよ。なんかお前は勘違いしてたみたいだけど。俺が好きなのは、お前」



言い終わると
下を向いて頭をがしがししている広瀬くん。




「えへへ」



「なんで笑ってんだよ」



広瀬くんのいつもとちがう姿を見ていたら、なんだか愛おしくて笑えてきた。





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