視線の先には

帰り






「あっ悪い、遅くなっちゃったな。送るよ」



「あっ、ううん大丈夫!木曜はいつもこれくらいなので」




「いいじゃん、送らせて?」




じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかなぁ。



実は暗い道、一人で歩くの嫌いなんだよね。

怖いから…。


まぁ誰にも言えないけど。




「じゃあ、駅までお願いします」


「ん、わかった。じゃあ行くぞ」



そう言って、私の分の鞄も持って図書室の入口に向かって歩き始めていた。






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