視線の先には





「見てたんだ」



しばらく黙っていたら、広瀬君がそう呟いたのが聞こえた。



「うん」




「かっこ悪いよなぁ。男のくせに、見てるだけとか…」





「え…そんなこと…。私は、一途な人なんだなって思ったよ。外見は派手だけど、誰かをそんな風に想えるなんていいなって思うよ…?」





< 49 / 166 >

この作品をシェア

pagetop