もう1度~私と先生と桜の木~
「冗談キツイです」
「冗談じゃありません」
「ギャグセンスないですね」
「ギャグじゃありません」
「え…じゃあ、本気?」
「それ以外ないですけど」
そう言うと奏は頭を抱え、ジタバタし始める。
「奏ちゃん、ここ職員室なんですけど」
「…っっ!!」
顔をあげた奏はもっとジタバタする。
「まあいいや。
とりあえず今から図書室行くぞ」
ほら、と言いながらパニック中の奏の背中を押して図書室へ向かった。