もう1度~私と先生と桜の木~
最終章―20歳―
約束の日
「うっわあー!
ちょー久々!!
なんか帰って来たーって感じだよね」
「そうだねー…」
懐かしい、高校のグラウンド。
そこに集まる顔触れもまた、懐かしい。
「…あれ?みんなのとこ、行かないの?」
「うん。ちょっと先に行きたいところあるから」
そう彼女に告げ、あの場所へ歩いた。
「…久しぶり」
そう呟き、幹に触れる。
2年ぶり…かあ。
ここで、あの人に出会い、
仲良くなって、
たくさんの話をして。
そして、
ここで、あの人に…